(篠永医師に直接私が何度か入院毎に質問したことで、今後も、更新していきます。何かの本、ホームページ等に載っていたものではありません。また、内容の脚色はしていません。)
(私の質問はQ、それに対して篠永医師の答えはAとします。) HOMEへ
脳脊髄液減少症患者は髄液が不足している=髄液の循環が十分でないケースが多いと思いますが、髄液の循環が改善されれば、症状が緩和される可能性はあるのでしょうか?
脳脊髄液減少症で脳の硬膜が肥厚したケースで、髄液の漏れが止まって髄液の量が正常に近づくと、硬膜の肥厚も速やかに正常に戻るのでしょうか。髄液が増えても硬膜がそのままだと髄液の循環に支障が出ると思うのですが。
ブドウ糖・糖分の摂取量と関係ありますでしょうか?
髄液は何の力によって循環しているのでしょうか。例えば、新しい髄液が脈絡叢で作られ続けることによって強制的に循環したりしているのでしょうか?
びまん性脳損傷または、びまん性軸索損傷(DAI)などが脳脊髄液減少症と結びつき症状が改善しきらいないという事はあるのでしょうか?
白血球が多くなるのは鞭打ちの他覚症状なのでしょうか?
「びまん性脳損傷または、びまん性軸索損傷(DAI)」というものがあるそうですが、現在の後遺症、難治性との関連はあるのでしょうか?
EBPで、硬膜を傷つけてしまうことがあった場合の対処は。
MRIで脳の状態がよくなった後、再び悪くなることはありますか?
頚椎の漏れの見方やMRI,RIなどによる診断の仕方が病院により随分差があるようで、自分のかかっている病院の治療は大丈夫だろうかとおもっていらっしゃる方もいます。
診断基準は統一されるのでしょうか?
腰が痛くなったり、腰や首など色々な関節がゴキゴキなるように(指がポキポキなるような感じで)なりました。これって関係るでしょうか?
この3ヶ月ほど今までにない症状が続いています。特に風邪等でないせきが続いているのですが、脳脊髄液減少症と関係あるのでしょうか?
13因子に関して、欠乏症の人への血液治療は効果があったのでしょうか。
BPを何度しても効かない患者に対しての現段階での治療方針は?
私は以前重度の貧血と診断され、その2〜3年後に低随を発病しましたが、血液の質と低随との関連はないのでしょうか。
自己血からフィブリンを作ることにより、感染リスクは減ると思いますが、篠永医師はそれをされていますか?
脳脊髄液減少症で髄液が漏れるのは、神経根部から袖口より水が溢れるように漏れると考えられていますが、その時神経根に障害(MRIに映らない)は起きないのでしょうか。
『髄液鼻漏』『髄液耳漏』という用語を目にするのですが,脳脊髄液減少症液圧症候群とも関係があるんでしょうか?
点滴で体調悪化のケースに関して
脳脊髄液減少症患者でC型肝炎を患っている人がいます。肝炎でもB.Pを受けて大丈夫なのですか?
朝起きた時に症状がひどくなっている人がいます。睡眠中の数時間,水分を補給できずに水分不足のためでしょうか?
首の辺りから『チュチュ〜』と液体が流れるような音が聞こえるのは脳脊髄液減少症と関係があるのでしょうか?
首の後ろがふくらんでいるようだ』 と話す方がいるんですが,首漏れで首がふくらむ事はあるんでしょうか?
MRIでは、現在進行中の髄液の漏れも過去の漏れも写ってしまうとのことですが,一度漏れた痕跡はMRIで写り続けるのでしょうか。
海外での脳脊髄液減少症液圧症候群の治療や研究はどうなっているのでしょうか?
脳脊髄液減少症液圧症候群から高血圧になったりと血圧に影響することはあるのでしょうか?
脳脊髄液減少症液圧症候群の患者だと,こまめに水分補給をする事を心がけている方が多いと思いますが,その結果,眼圧が上がって緑内障など眼に悪い影響を与える,という事はあるのでしょうか?
脳脊髄液減少症は体質と関係しているとおっしゃっていましたが、治った後の再びなる可能性は?
脳脊髄液減少症治療後に非常につらい高髄液圧になる可能性は高いのでしょうか?
高濃度酸素療法というのはいかがでしょうか?
漏れがなくても脳脊髄液減少症になる人もいるのですか?
脳脊髄液減少症が早く良くなる人となかなか治らない人に関して現時点で何か差を感じますでしょうか?
頚椎漏れの治療後、どのくらい経ったら、効果が出てくるのでしょうか?
・頚椎の漏れに関して最近認識されたとのことですが、どのようなものが漏れでしょうか?
・頚椎EBPも複数回数EBPをしないと塞がらないのでしょうか?
・頚椎に関しても腰椎、頚椎と同じくEBPを複数回数やると漏れがわからなくなるのですか?
・今回、私の場合、頚椎の3,4,5,6が漏れているとのことですが、どこにEBPをされるのでしょうか?
・腰椎に関しは足に痺れがくるとかでどの程度の量を入れていただくかわかりますが、頚椎の場合はどのようでしょうか?
・腰椎EBPで癒着の痛みがでた方がいらっしゃいますが、頚椎は可能性がありますか?
・頚椎EBPの後はどのように安静にすべきでしょうか? 首を曲げたりなどは
・頚椎MRIをしたのが、8ヶ月前ですが、もう一度撮る必要がありますでしょうか?
・頚椎漏れの人は脳が下がるというより静脈拡張型の人が多いのでしょうか?
・13因子を採用する人はどのような人、13因子を使うようになったきっかけは、また血液製剤による感染のリスクはありますか?
・私は腰椎、胸椎、頚椎と6回目ですが、漏れだらけなんのでしょうか?
・脳脊髄液減少症の症状を抑える方法はあるのでしょうか?
・現時点の漏れに関するお考えは?ー>実は今まであまり考えていなかった頚椎漏れの疑いの人が最近わかってきました!!
・頚椎の漏れの特徴は?
・頚椎EBPの安静期間は?
・頚椎EBPはどのようにやりますか?
・血液が固まりにくい人に関して新たに始めた検査法とその対策について
・アミノ酸が髄液生産に役立つ聞いたのですが、本当でしょうか?
・脳の下垂が目立っていない人でも脳脊髄液減少症と考えられますか?(脳脊髄液減少症の2タイプについて)
・難治性脳脊髄液減少症の治療法に関して、2003年10月時点で何か治療法は?
・私は本当に脳脊髄液減少症なのでしょうか? 顔が違うように静脈拡張、脳下垂に関してもその人の個性があるのではないでしょうか?
・頭部から漏れるということはないのでしょうか?
・BPの回数で難治性ときめることはできないのではないでしょうか?
・新しく出された本の213ページに山王病院の先生が2回目のBPは1〜2週間後とご意見が違うと思うのですが?
・内科的要因で脳脊髄液減少症となるのでしょうか?
・血液を吸収しやすい人は髄液も吸収しやすいのでしょうか?
・生理食塩水持続療法に関して
・癒着はがしに関して
・神経根途中での癒着に関して
・血液製剤を静脈注射という治療法に関して
・何度もBPをしていると漏れている箇所がわからなくなるとおっしゃっていましたが、漏れに関してどのようにお考えでしょうか?
・正常な人は漏れというのはないのでしょうか?
・現時点で薬等に関するお考えは?
・白血球数との関係は?
・ステロイド薬の脳脊髄液減少症への効果は?
・脳脊髄液減少症からくる熱の程度は?(高熱はでるのでしょうか)
・カフェイン剤摂取による症状緩和に関して
・以前、鎮痛剤はいけないとおっしゃいましたが、本当にいけないのでしょうか?
・ある病院で脳脊髄液減少症の場合、耳の下、肩との間の部分が痛くなると聞きましたが、そうなのでしょうか?
・プラセンタ(胎盤埋没療法)が脳脊髄液減少症に効くかもしれないと聞きましたが、いかがでしょうか?
・ブラッドパッチ治療は現段階でどれくらいの人に効いているんでしょうか?
・難治性の脳脊髄液減少症は治らないのでしょうか?
・髄液生産に関して増やす方法は何もないのでしょうか?
・硬膜下腔拡大の場合治せないと先生から言われた方がいらっしゃいますが、そうなのでしょうか?
・私をはじめ、熱がでる人に関してはどういうお考えでしょうか?
・BPを5回しても脳脊髄液減少症が治らない場合は脳脊髄液減少症ではないとある病院で言われましたが、そうなのでしょうか?
・漏れの特定に関して
・星状神経節ブロック療法で漏れているかどうかを判断される医師もいらっしゃいますが、それに関していかがでしょうか?
・脳脊髄液減少症患者が飲んではいけない薬はありますか?
・漏れが無い部分のブラッドパッチは意味がありますか?
・ブラッドパッチの効果を高めたり、再発、漏れを防ぐための摂取すると良い食物はありますか?
・ブラッドパッチをして、安静期間が過ぎた後、ヨガやストレッチはしてもいいでしょうか?
・肝臓機能が低下している人は脳脊髄液減少症治療はできますか?(肝臓機能と脳脊髄液減少症の関係)
・ブラッドパッチをして、漏れが塞がれば脳脊髄液減少症は治りますか?
・脳脊髄液減少症が治っても再発の可能性はありますか?
・同じ交通事故、スポーツの怪我などから脳脊髄液減少症になる人とならない人がいるのは何故ですか?
・漏れた髄液はどこに行くのですか?
・今回、私の腰椎MRIの結果、胸椎10、11番目に漏れが写っているということで、胸椎により焦点を合わせて胸椎MRIをしましたが、それには漏れが写っていませんでした。どうしてでしょうか?
・漏れが溜まって硬膜が袋状になっている方がいますが、その部分が漏れていると考えて良いのでしょうか?
・脳脊髄液減少症は遺伝的になりやすいということはありますか?
・デキストラントパッチについて
a どのような場合にしますか? また、効果はどうでしょうか?
b メリットは?
c デメリットは? 副作用などは?
・ブラッドパッチをした後、極端に体調が悪くなった方がいます。その方は3ヶ月ほど経ちますが安静にしていればよいのでしょうか?
・入院時にする血液検査の結果をもらったところ、ガンマGTPが15でコメントがLOWでした。なかなか漏れが塞がらない原因と関係してますでしょうか?
・安静期間は何日位?ーブラッドパッチの効果を生かすも殺すも安静期間次第
・脳脊髄液減少症で入院中・退院後、重要なことは?
・髄液の漏れを発見する方法
・ブラッドパッチ後、随分経った後の不調の可能性に関して
・何度ブラッドパッチをしても漏れがふさがらない、新しい漏れが出てきた理由は?
・なかなかふさがらない人、多く漏れ部分がある人への最新のブラッドパッチの方法
・自己血の代わりにファブリン糊を使うと効果的と聞きましたが?
・腰椎だけではなく、頚椎の漏れへのブラッドパッチについて
・テレビで観た朝ベルトで強くしめるって本当に効くのですか?
・ブラッドパッチで圧がかかり新たな穴が開くのでは?
・ブラッドパッチは一回ではほとんど治らないのはどうしてですか?
・炎症反応はあったほうがいいのでしょうか?
・ブラッドパッチの血の量はどのように決めていらっしゃいますか?
水エタノールは何ですか
・3週目はむしろ軽い運動をしたほうがいいとのことですが、どのような運動がよいのでしょうか?
・漢方治療に関しては?
・脳脊髄液減少症の方で鼻炎の方が多いようですが、関係ありますか?
・気温と体調って関係あるのですか?
・ブラッドパッチ後、足の皮がかなりむけるの人がいらしゃいますが。
・ブラッドパッチ後、背中が広範囲にかゆい人がいらっしゃいますが。
・ブラッドパッチで自家血液注入量が2回目以降身体に入る量が少なくなるのは?
・ブラッドパッチ後一週間は食事も安静期間は腹ばいになって寝ながら食べますが、この方法は腰をそりますが、良いのでしょうか?
・食欲不振の人に関して
・頭の造影MRIはどれくらいの間隔でとるべきでしょうか?
・入院時の血液検査の意味は? また、Q熱など特殊な検査が必要な病気が隠れている可能性があると思います。髄液は無菌状態でないといけませんが、髄液に混じることはないでしょうか?
・点滴の中身は何でしょうか?又、どうしてあれだけ早く入れるのでしょうか?
・平均何回のブラッドパッチ回数は?
・ブラッドパッチで本当に治るのでしょうか?
・脳脊髄液減少症をあつかう病院が少ないのは何故?
・鞭打ちの方より慢性疲労症候群の人が治りにくいのは何故?
・長い慢性疲労症候群の方がブラッドパッチの後の髄液圧亢進状態について
・枕は使わないほうがいいと聞きましたが、本当でしょうか?
・指圧等のマッサージはしてもいいのでしょうか?
・入院期間は1回目と2回目以降は何日位でしょうか?
・ブラッドパッチが全く利かない場合はあるのでしょうか?
・漏れが止まった後、どれくらいで体調が良くなるのでしょうか?
・ブラッドパッチ後、3日間点滴をしますが、点滴はもっとしたほうがいいのでしょうか?
・脳脊髄液減少症の人は慢性鼻炎の人が多いのですが、脳脊髄液減少症と関係あるのでしょうか?
Q;
髄液の漏れの診断に関しては、2002年はRI、CTミエロにて探しましたが、2003年はじめ位から、腰椎MRIにてより正確に漏れを探すようになったということですが腰椎MRIのほうが有効なのでしょうか?
A;今は腰椎MRIにて漏れを確認する方法に変わりました。CTミエロ、RIよりある意味ではMRIのほうが、漏れを確定しやすいと言えます。また、RI、ミエロのような腰椎穿刺は患者さんの負担が大きいです。ただ、場合によってはMRIとミエロ両方行い、漏れを細かくチェックする場合があります。又、頚椎MRIも行う場合があります。今後、ブラッドパッチをする患者さんは毎回腰椎MRIを行って漏れの状態を確認します。
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Q;
ブラッドパッチ後、1週間で液状化し、その後、修復過程が始まり穴がふさがります。穴がふさがれば、髄液が増えて体調が良くなるはず。しかし、実際は半年後とかに体調が悪化している人が多くいらっしゃいますがどうしてでしょうか?
A; 体調は髄液の多少の上下で左右されます。 正常をたとえば150〜130とすると、120くらいでも体調悪化します。また、体調により、髄液が減ります。TOPへ戻る
Q:
私の場合、腰椎MRIの結果、第3腰椎からの漏れは3回ブラッドパッチをしても止まりません。また、一度とまったはずの第4腰椎がまた漏れています。しかも、今回、新たに第5腰椎に漏れが見つかりました。ふさがらない、穴が増えるというのはどうしてでしょうか?
A; 小さな穴が他の部分の漏れが少なくなることで、圧がかかり目だってくることはあると思います。漏れ自体の確定も今、試行錯誤しています。というのは、血液の流れが漏れに見えることもあるんです。それから、10回もブラッドパッチをやっても穴がふさがらない人います。穴がふさがらない原因は血液が凝固しにくいという体質的な問題とブラッドパッチの時の針のさし方、注入量等の技術的問題があると思う。貧血が強くて、血液がさらさらの人はなかなか効きにくいのです。身体の中で血しょう板が壊れて固まる人と吸収していまう人もいて、個人差があります。人によっては穴の位置が高く血液が届きにくいという場所的な問題もあります。(漏れが上に上がる6月更新分も参考にしてください。)TOPへ戻る
Q;
なかなかふさがらない、いくつも穴がある人はどのようにブラッドパッチをしていらっしょいますか?
A;ブラッドパッチを繰り返すしかないです。ただ、短い期間に行っても意味がないようです。今年に入って、短い期間で数度ブラッドパッチをすることを試みたが、効果がなかった。やはり、一ヶ月はあけたほうがいい。
今、取り組んでいるのは、ほぼ同時にブラッドパッチを2箇所にする方法です。たとえば、今回、第一、第2腰椎と第4.第5腰椎の2箇所にブラッドパッチをすることです。第1、2に血液を入れ、陽圧を高めた上で、すぐに第4,5に血液を入れます。いわゆる挟み撃ちです。TOPへ戻る
Q;(2002年5月)ブラッドパッチが利かない場合、ファブリン糊を使用する場合もあり得るとのことですが、先生ははファブリン糊に関してどういう見解をお持ちですか?
A;確かに自己血より効果があるかもしれません。しかし、2つの大きな問題があります。
一つ目はファブリン糊は保険外で非常に高価(3cc5万円ほど)であること。
2つ目はファブリン糊は他人の血液から作られているため、何かのウイルスが混じっている恐れがあることです。
ある病気でそういう事故はありましたが、その可能性は否定できないので、H病院ではファブリン糊はできるだけ使いません。TOPへ戻る
Q;最近、頚椎に関しての漏れもMRIでチェックすることも始められましたが、それに関してはいかがですか?
A;頚椎MRIは腰椎MRIとは別に行い、頚椎の漏れをチェックすることも始めましたが、全員ではありません。大部分が腰椎からの漏れなので、明らかな腰椎の漏れが見つかる人はその漏れをふさぐことを先決します。
しかし、頚椎MRIで漏れを確認するのは難しい。漏れを確認しても、頚椎BPはリスク面が大きくて、それをきちんと患者さんに伝えておかないといけない。この病院ではないが、他の病院で頚椎にブラッドパッチをしたところ、血液が固まり、それが脊髄を圧迫することになり、その病院では骨を外し、その血液の固まりを取り除くということを行ったという報告があります。
腰椎のブラッドパッチはベッドで行いますが、頚椎は手術室で状況をチェックしながら硬膜外にきちんと入れるように慎重に行います。しかも少ない血液の注入で行っています。TOPへ戻る
Q;先月、ある昼の番組で脳脊髄液減少症圧液症候群の人は「朝ベルトで一時間ほどきつくしめると良い」という話がありましたが、本当でしょうか?
A;私はその番組を見ていませんが、そんなことはないと思いますよ。TOPへ戻る
Q;
ブラッドパッチで注入血液量が多いと、圧があがることによって新たに穴が開いてしまうことはないでしょうか? 弱い部分はそれなりの圧がかかると思うのですが?
A;血液で髄液圧が上がることがあってもそれによる新たな穴が開くことはありません。ただ、もともとあった穴が目立つことは考えられます。TOPへ戻る
Q;
一度で治る人は少ない。何度もブラッドパッチをする意味はどうしてでしょうか? 穴が新しく開かないなら2回以上は必要はないのでしょうか?
A;穴はメッシュ(網)状にふさがっていきます。一回では埋まりません。その部分を何度も上塗りをしていかないといけない。そのため、数回行います。TOPへ戻る
Q;
炎症反応があったほうがいいのでしょうか?
A; 炎症反応とは炎症細胞がフィブロガラス(繊維の目)が出すことによる現象です。炎症反応が強いほど、炎症細胞が多くでて、炎症反応が強いほど、繊維化を起こしやすいのは確かです。ただ、炎症反応は誰でも必ず起こすものです。自覚するほど、また、異常に出すぎる人と出ない人、出る場合、出ない場合はそのときの体調と個人差によります。
ただ、ブラッドパッチで確実に硬膜外に入ったという確証にはなる。また、客観的に効果を実感できるということもあります。TOPへ戻る
Q;(2003年5月)安静というのはどの程度の安静をどれだけの期間すべきでしょうか?(重要)
A; 癒着はブラッドパッチ後、1時間位から始まります。この1時間は動いてはいけません。
トイレはブラッドパッチ前に済ませていただいています。
3日間は
特に大事、トイレ以外起きてはいけません。
起きていると陽圧がかかり、穴がふさがっていないとき、陽圧がかかるとふさがらない。つまり、この3日が一番大事。うろうろしているとブラッドパッチが無駄になります。
ブラッドパッチ後3日から一週間はできる限り横になる。
安静というのは、たたないで、横になって圧を防ぐという意味です。できる限りそうしてください。
ブラッドパッチ一週間から2週間
2週間程で癒着は完成し繊維化にかかるため、起きても良いが、安静を保つ。
3週後以降
普通の生活に戻すが、3ヶ月は安静というより、過激な運動をしないという意味でと言うほうがいいと思います。
軽い散歩のような運動、水泳をやったほうが良い結果となる場合が多いです。TOPへ戻る
なお、頚椎のEBPの後に関しては2日程度の安静で大丈夫です。詳しくは頚椎EBPの安静に関してをご覧ください。
Q;
入院中と退院後、注意すべきことはなんですか?
A;安静(上記)と水分摂取です。毎日2リットル以上は水分を採ってください。ただし、アルコールは絶対いけません。その水分も水、ポカリスエットを3倍くらいに薄めたもの(糖分が多いので)、お茶、コーヒー、牛乳と色々なものを組み合わせてください。
Q;
3週目以降、軽い運動をむしろしたほうが良いというのはどうしてでしょうか?
A;この病気の人は背中にこわばりがある人が多い、また、安静にしていたこともあり、筋力が低下しています。散歩や水泳が良いと思います。
筋肉強化が自律神経の安定にも効果があります。TOPへ戻る
Q;
先生は漢方との併用に関してどう考えていらっしゃいますか。
A: 私は漢方もかなり勉強しました。 髄液自体を生成する漢方は残念ながらありません。私が症状回復によいと思われる漢方は「苓桂朮甘湯( りょうけいじゅつかんとう )」で中間証のため、どなたにも使用できます。
この漢方は、自立神経のバランスの調整作用がある可能性が高いがまだ立証されていない。
他にあえていえば、だるさには「十全大補湯」などがあります。これらは、対処療法というわけではありません。TOPへ戻る
Q;
ブラッドパッチに使う自己血は先生の場合はそれぞれ違いますが、量はどのように決めているのでしょうか?
A;私の場合は、はじめに生理食塩水を入れ、その手ごたえというか手に感じる圧力により量を決めています。TOPへ戻る
Q;
ブラッドパッチで自家血液注入量が2回目以降身体に入らないなってくるのはよいのでしょうか?
A:前回のブラッドパッチによる癒着のためで、皆そうなります。TOPへ戻る
Q;
鼻炎の人が多いのですが、関係はありますか?
A; 確実にあります。TOPへ戻る
Q;
冬になって、体調が悪い人が多い、気温は関係しているのでしょうか?
A;気温は関係ないと思う。 体内の水分量が関係している。TOPへ戻る
Q;
患者さんの中にはブラッドパッチの後も、食欲の極端に不振の方がいらっしゃいますが、それは脳脊髄液減少症のせいでしょうか?
A;脳脊髄液減少症ではなく、他の要素、たとえば、電磁波等が自律神経に影響している可能性があります。
電磁波はブラウン管からは大量に出ます。液晶パソコン、液晶テレビは電磁波はほとんど出ません。また、低周波等環境要因が考えられます。TOPへ戻る
Q;
ある人の足の皮が極端に剥けます。それもかなりの勢いです。
A;ブラッドパッチの後、そのような現象がおこる人も時々います。心配はいりません。TOPへ戻る
Q:
ある人がブラッドパッチの後、背中が広範囲にかゆいのですが?
A:免疫の変化でありえます。一時的に湿疹がかなりひどくる人もいる。 いずれにしても一時的なことです。TOPへ戻る
Q ;
ブラッドパッチ後一週間は食事も安静期間は腹ばいになって寝ながら食べますが、この方法は腰をそりますが、良いのでしょうか?
A ; 重力による圧がかからないことが重要ですから、その方法は良いと思います。腰のそりは関係ありません。TOPへ戻る
Q;
頭の造影MRIはどれくらいの間隔でとるべきでしょうか?
A;3か月くらいづつ撮ると、微妙に差がわかる。大体半年ごとでいいと思うが、それは客観的によくなったかどうかをみるためだけとなる。TOPへ戻る
Q;
血液検査は入院時必ずしますが、私は以前、Q熱をしたことがあり、5年間どの病院で検査してもわかりませんでした。ブラッドパッチ前に血液検査をし、それは感染症をチェックするためと先生の説明に書いてありますが、Q熱やEBウイルス、エイズその他は時間のかかる特別な検査をしないといけません。無菌状態意であるべき髄液にこのような菌を送り込むことによるリスクはないのでしょうか?
A:血液にたとえウイルスがいてもそれが、髄液に混じるということはまずありません。防御反応があります。しかし、全くというわけではなく、硬膜外腫瘍になる可能性もあります。
血液検査は1回目は一般的なウイルスを含め、全体のチェックをします。特にCRPの高い人をチェックすることと、血液の状態、血しょう板のチ� ��ックを行います。
2回目以降の血液検査は炎症反応を見る場合で、これが高いとブラッドパッチはしません。TOPへ戻る
Q.
ブラッドパッチ後3日3本の点滴の中身は何ですか? また、どういう意味でするのでしょうか?
A. 1本目とあと2本は中身が違います。 1本目はブドウ糖で、栄養をいれるためです。2,3本目はナトリウム系電解物質です。
これは脱水の補正という意味でやっています。体調の悪い人は脱水状態の人が多いためする意味があります。
点滴の速度を早くしているのは、循環血液量を増やすためと患者さんの負担を減らすためです。腎臓に問題がある人や痛く感じる人以外はそうするほうがよいのです。TOPへ戻る
Q;
大体、平均何回のブラッドパッチで穴がふさがりますか?
A;2〜3回です。
Q;
正直に言うと、ブラッドパッチで治った人の話を聞いたことがありません。本当に治るのでしょうか?
廃棄された電池の有害な影響は何ですか
A; 表に出てこないだけで、治って社会復帰した人は大勢います。治った人に連絡をとっても治ってしまうと状態等を聞いてもあまり返ってこない。
一年以上経過を見てほしい。圧倒的によくなっています。
Q;
この病院では先生がすべて行っているが、後継者は作らないのでしょうか? また、違う病院でも脳脊髄液減少症をあつかわないのは何故でしょうか?
A;それはこれをやろうという医師がいないからです。なぜならこの病人に対するのは、精神的につらすぎるからです。患者1人1人の話がとても長く、深刻です。ことらもどんどんつらくなります。だから、医師はだれもやりたがらない。1人でもやる医師が増えてほしい。以前、母校であるY大学の70人に対して、会合でこの話をしてもみな興味を持たない。話を聞いてくれたのは、I病院のS先生だけだった。しかし、わたしはブラッドパッチにより一人でも多くの人を救うことを私の使命と思っています。今、倒れるわけには絶対いきません。
Q;
鞭打ちの人と慢性疲労症候群の人で治りの違いが感じられます。どうしてでしょうか?
A;そのとおりです。鞭打ちの人は事故等が原因が多く、ブラッドパッチ治療までの期間が短い。
まだ、漏れている量が少なかったり、体や脳の状態が漏れている状態に適応していない。だから1,2回のブラッドパッチで治る人が多いのです。
一方、慢性疲労症候群の人は、原因がわからないので、長い期間不調状態でいろいろな病院に通っている人が多いです。そのため、体が髄液が漏れている状態に適応しょうとして、髄液腔拡大、脳静脈拡大等ができあがってしまっています。漏れている部分も長い期間漏れているので、その穴がふさがりにくくなっています。そういったことからブラッドパッチの回数も鞭打ちの人より数多く必要ですし、漏れが治まった後、体が元に戻るまで時間がかかります。小脳が下がった状態や静脈が太くなった状態(髄液の代わりに血を送り込んでいます。)が、今度は反対に漏れていない状態に対応するのに時間がかかり、その期間、不調がやはり起こります。TOPへ戻る
Q;
長い間、慢性疲労症候群で漏れが止まった後、かなり辛い状態が続いている方がいらしゃいます。例えば、頭が割れるように痛いとか。それはどうしてですか?
A;上記の質問の答えと重なりますが、漏れがなくなり、髄液がたまってきたにも関わらず、静脈が拡大して髄液の代わりに血を以前と同じように送り続けているため、脳に対する圧力が高まり、大変な頭痛等に苦しむ方がいらっしゃいます。体が順応するのを待つしかありません。髄液圧亢進状態と考えられます。
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A;
枕は使わないほうがいいと聞きましたが、本当でしょうか?
Q;そんなことはありません。普通に使用してください。TOPへ戻る
Q;
指圧等のマッサージはしてもいいのでしょうか?
A;脊髄を押すようなマッサージはやめてください。TOPへ戻る
Q;
入院期間は1回目と2回目以降は何日位でしょうか?
A;一回目は4泊、2回目以降は3泊の場合が多いです。
3泊というのはブラッドパッチ後3日は頭をできるだけ上げない完全安静が必要なためということもあります。7日はできる限り安静にしてほしいので、家庭で安静にできない場合、入院を7日程度していただいても結構です。TOPへ戻る
A;
ブラッドパッチが全く利かない場合もあるのでしょうか?
Q;これまで約8割の人には効果がありました。しかし、残念ながら残り2割は何回ブラッドパッチをやっても利かない人がいます。
その理由として、
・注入した血液が凝固しないため癒着が起こらない。
・癒着が起こり髄液の漏れはなくなっても髄液の生産が不十分か吸収が生産を上回るため髄液が増加しない
・硬膜下腔に髄液が多量に貯留し頚部痛、腰痛が悪化する。
・症状の原因が脳脊髄液減少症以外にある。TOPへ戻る
Q;漏れが止まった後、どれくらいで体調が良くなるのでしょうか?
A; (上記にあるように)慢性疲労症候群から来た方と鞭打ちから来た方で違いはありますが、早い人で3週間、普通は3ヶ月。 最近、一年経って良くなったという報告もありました。TOPへ戻る
Q;
ブラッドパッチ後、3日間点滴をしますが、点滴はもっとしたほうがいいのでしょうか?
A;特に関係はありません。3日間の完全安静のためということもありますので。TOPへ戻る
Q;
・脳脊髄液減少症の人は慢性鼻炎の人が多いのですが、脳脊髄液減少症と関係あるのでしょうか?
A;関係あると思います。TOPへ戻る
Q;
脳脊髄液減少症患者が採ってはいけない薬はありますか?
A;薬との関係はまだよくわかりませんが、確実にいけないのは髄液を減らす「ラシックス」です。この薬は高髄現象になった場合に使用します。鎮痛剤は胃腸障害を起こす可能性があること、脱水症状を誘発する可能性はあります。TOPへ戻る
Q;
漏れが無い部分のブラッドパッチは意味がありますか?
A;漏れはあくまで推測であり、漏れが写っていない場合があります。メイヨークリニックの臨床例で、漏れが写っていない場合もブラッドパッチをすることによって脳脊髄液減少症がよくなった例があり、意味はあります。
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Q;
ブラッドパッチの効果を高めたり、再発、漏れを防ぐための摂取すると良い食物はありますか?
A;それは今のところわかりませんんが、貧血などがあるようなら鉄分が少ないということですから、鉄分の多いものが良いと思います。TOPへ戻る
Q;
ブラッドパッチをして、安静期間が過ぎた後、ヨガやストレッチはしてもいいでしょうか?
A;ヨガに関してはきついポーズはやめるべきです。ストレッチ程度は良いと思います。TOPへ戻る
Q;
肝臓機能が低下している人は脳脊髄液減少症治療はできますか?(肝臓機能と脳脊髄液減少症の関係)
A;血液検査により肝臓機能が低下しているかどうかをチェックしています。高脂血症等肝臓機能が低下している人は出血の可能性があり、ブラッドパッチをするかどうかためらいます。肝臓機能が向上するまでブラッドパッチを延期する場合もあります。TOPへ戻る
Q;
ブラッドパッチをして、漏れが塞がれば脳脊髄液減少症は治りますか?
A;つい最近、多くでてきた症例で考えを変えたのですが、ブラッドパッチをして腰椎部分が塞がったとしても上の抵抗が弱い部分から漏れ出す症例が続きました。まず、2回のブラッドパッチをしても利かない場合は胸椎、頚椎のMRIをとり漏れを調べるべきです。つまり漏れが下から上に移動していく可能性が十分あります。TOPへ戻る
Q;
脳脊髄液減少症が治っても再発の可能性はありますか?
A;ありえます。何がきっかけでなるかはわかりませんが、十分あり得ます。TOPへ戻る
Q;
同じ交通事故、スポーツの怪我などから脳脊髄液減少症になる人とならない人がいるのは何故ですか?
A;体質的なことがあります。(体質の部分を参照)また、その時の状況もあります。TOPへ戻る
Q;
漏れた髄液はどこに行くのですか?
A;血液の中に吸収されます。TOPへ戻る
Q;
今回、私の腰椎MRIの結果、胸椎10、11番目に漏れが写っているということで、胸椎により焦点を合わせて胸椎MRIをしましたが、それには漏れが写っていませんでした。どうしてでしょうか?
A;漏れの部位はあくまで推測であり、MRIはその瞬間を撮るものです。漏れがはっきり写る場合と写らない場合、血液がそう見える場合等ありますので、なんとも言えません。TOPへ戻る
Q;
漏れが溜まって硬膜が袋状になっている方がいますが、その部分が漏れていると考えて良いのでしょうか?
A;その状態は漏れて流れた髄液がその部分に溜まっている漏れのプールですが、そこが漏れているとは言えません。他で漏れているものがそこに溜まっているということもあり得ます。TOPへ戻る
Q;
脳脊髄液減少症は遺伝的になりやすいということはありますか?
A;あります。遺伝というより体質と考えていただきたいと思います。つまり、漏れを起こしやすい体質があります。
たとえば、同じ事故の車に乗っていても、親子だけなったり、数人が同じ車にいて兄弟3人だけがなるということがよくあります。
体質は手術でみるとはっきりわかります。明らかに個人差があります。それは神経根のゆるさ、きつさを示すすきまの違い、硬膜の長さの違い(長い人ほど漏れにくい)、くも膜の硬さが人によって違います。それは体質として親子、兄弟で似ている場合が多いです。TOPへ戻る
Q;(2003年6月)デキストラントパッチについて
a どのような場合にしますか? また、効果はどうでしょうか?
b メリットは?
c デメリットは? 副作用などは?
A;
a デキストラントパッチは血液を入れないでチェックすることに私も使っていた時期がありました。血液を入れない治療で宗教上の理由がある方には今でも使用する場合はあります。
これは癒着を起こさない風船効果のみですが、それだけでも漏れが止まる人もいますが、血液のようにフェブリンがないため効果ははるかに低いです。
b メリットとしては血液より炎症反応が少ないので、血液で炎症反応がひどい人でブラッドパッチをもうしたがらない患者にはこれを使用する場合もあります。
C デメリットとしては効きめが低いということです。TOPへ戻る
Q;
ブラッドパッチをした後、極端に体調が悪くなった方がいます。その方は3ヶ月ほど経ちますが安静にしていればよいのでしょうか?
A;高髄現象、脱水状況等色々考えられます。検査を受けたほうが良いです。
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Q;
S先生は来年4月に異動されると聞きましたが、本当でしょうか?
A;そのうわさは来年4月からの受け入れをしていないことからと思いますが、異動するかどうかはわかりません。多分しないと思うのですが。何故、受け入れしていないかは事務サイドの問題で、異動があった場合ということでそうしています。
Q;
入院時にする血液検査の結果をもらったところ、ガンマGTPが15でコメントがLOWでした。なかなか漏れが塞がらない原因と関係してますでしょうか?
A;LOWであっても正常範囲です。脳脊髄液減少症治療との関係はまだよくわかりません。
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Q:
ある病院で脳脊髄液減少症の場合、耳の下、肩との間の部分が痛くなると聞きましたが、そうなのでしょうか?
A:そんなことはありません。それは間違いです。
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・Q:
プラセンタ(胎盤埋没療法)が脳脊髄液減少症に効くかもしれないと聞きましたが、いかがでしょうか?
A:それに関しては私はわかりません。ただ、注意していただきたいのは、何故私が自己血にこだわっているかです。それは自分がたまたま使わなかった血液製剤で10年経った後に感染症にかかった患者が続出したからです。 胎盤も同じだと思います。
そういう意味ではあまり賛成はできないと思います。
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Q:ブラッドパッチ治療は現段階でどれくらいの人に効いているんでしょうか?
A:約7割です。 残りの3割は難治性の脳脊髄液減少症となります。
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Q:難治性の脳脊髄液減少症は治らないのでしょうか?
A:治らないのではなく、現時点では治せないということですね。漏れだけでなく、髄液生成の問題もあるのかもしれません。
髄液を増やすことも今の医学ではできません。
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Q:
髄液生産に関して増やす方法は何もないのでしょうか?
今の医学ではわかりません。もしかしたらある種のサプリメント等が良いかもしれませんが、それはわかりません。
漏れだけの問題ではないとも思われます。もともと髄液生成の不十分な方もいると思います。
自律神経が関係している可能性もあります。そのため食べ物をはいてしまう逆流性食道炎等からのアプローチをもっとしないといけない。
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Q:
以前、鎮痛剤はいけないとおっしゃいましたが、本当にいけないのでしょうか?
A:それは髄液生成やBP効果を低くするという意味ではないです。胃腸障害を起こす可能性があること、脱水症状を誘発する可能性があるという意味で言いました。 (短期の服用は多くの人は大丈夫とのことです。)TOPへ戻る
Q:
硬膜下腔拡大の場合治せないと先生から言われた方がいらっしゃいますが、そうなのでしょうか?
A:硬膜下腔拡大の場合は治せないというわけではなく、数年かかる可能性があるということです。
Q:
私をはじめ、熱がでる人に関してはどうお考えでしょうか?
A:熱は視床下部によるもので、脳脊髄液減少症により当然、その部分が影響を受け、体温調節機能がおかしくなる人もいらっしゃます。BPの効果があっても、髄液が増え、脳が正常にもどるまで時間がかかります。
漏れが塞がった人もそのため長く症状が消えないということがあります。
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Q:
BPを5回しても脳脊髄液減少症が治らない場合は脳脊髄液減少症ではないとある病院で言われましたが、そうなのでしょうか?
A:脳脊髄液減少症は脳の状態から見ますので、BPの回数から脳脊髄液減少症を判断するのではなく、あくまでも脳の造影MRIの結果から判断します。
BPを何度しても治らない方はいらっしゃいます。それは漏れだけが原因ではないからかもしれません。
難治性の脳脊髄液減少症ですね。TOPへ戻る
Q:
漏れの特定に関して、現時点(2003.8)でのお考えは?
A:これまで、MRIで漏れと思われたものは、かつて漏れていたものが残って写っていると思われます。
何度もBPをされた方は、漏れを特定するのが余計難しいですし、漏れではないかもしれません。
H病院にはありませんが、ある特殊なRIにより、わかる可能性もありますが、RIは新たな漏れを作るリスクがあります。
Q:
星状神経節ブロック療法で漏れているかどうかを判断される医師もいらっしゃいますが、それに関していかがでしょうか?
A:星状神経節ブロック療法は対処療法的に痛みを一時的に和らげる可能性はありますが、理屈から言ってもそれで脳脊髄液減少症かどうかの判断や漏れているかどうかの判断はできないはずです。
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Q:
どのようにヘリコプターをivented
なかなかよくならない難治性脳脊髄液減少症の治療法に関して、2003年10月時点で何か治療法はありますでしょうか?
A:特に新しいことはありません。BPをした後、髄液が増え、脳や身体が変わるまで一年半もかかることがあります。BPで土台作りをした後は時間を置いてみてください。
BP後は髄液がどうすれば増えるかが問題であり、漏れが止まっているのに髄液が増えないため症状の改善が遅いと思われます。
髄液生産のためにも、大事なことと思われるのはストレスをなくす、睡眠を十分とる、適度な運動をする等のライフスタイルにより自律神経を整えて、髄液が増えるようにすることだと思います。
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Q:
私は本当に脳脊髄液減少症なのでしょうか? 顔が違うように静脈拡張、脳下垂に関してもその人の個性があるのではないでしょうか?
A: 脳MRIで脳脊髄液減少症の所見がある人は脳脊髄液減少症という特殊な状況にあり症状が出ると言えます。
その証拠として脳ドックで正常な人の脳の写真をいくつもも見てみて、その中で脳脊髄液減少症の所見のある写真の人と面談してみました。
その結果、脳脊髄液減少症所見がある人たちは皆、脳脊髄液減少症の症状を持っていました。
そういったことから、個性ではなく、所見がある人は脳脊髄液減少症の症状がでると考えられます。TOPへ戻る
Q:
頭部から漏れるということはないのでしょうか?
A: それは普通はありません。漏れても吸収する場所はないし、そういう構造をしていません。
頭は鼻と耳と口と目しか出口がありません。耳から外傷で漏れることは確かにありますが、それはすぐにわかります。また、脳が鼻に垂れ下がる病気の人がいます。その病気で絶えず髄液が漏れる人もいます。そういう病気の人はめったにいません。
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Q:
BPを何度もしている人は難治性と定義されましたが、私は5回BPをして、始めの4回は効かずに最後の一回が効いているかもしれないとは考えられませんか? (BPの回数で難治性ときめることはできないのではないですか)
A:それはあるかもしれません。また、短期間に多くのBPをやったこと自体、どうであったかと今は思っています。TOPへ戻る
Q:
新しく出された本の213ページに山王病院の先生が2回目のBPは1〜2週間後が一番よいかと思うと書いてありますが、それに対して先生のお考えは違いますが、いかがでしょうか?
また、回数に関する今のお考えは?
A:私は今は最低3ヶ月以上あけたほうがいいかとも思っています。回数に関しても今まで見てきて坐骨神経痛や炎症反応が強くでる人もいるので、今はBPの回数自体少ないほうがよいかと思っています。
以前は続けてやってしまったので、一回で効くものを2〜3度続けてやってしまった人もいるかもしれません。
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Q:
外傷が思いあたらなくても、内科的要因で脳脊髄液減少症となるのでしょうか?
A:それがわからないところなんです。突発性と言われたのは大部分が外傷だとわかっていますが、どうみても外傷の関与していない人もいます。
ある特殊な病気に関しては脳脊髄液減少症を引き起こすということはわかっていますが、外傷が関与していない人に関しては何か隠れたものがあるかもしれません。
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Q:
血液を吸収しやすい人は髄液も吸収しやすいのでしょうか?
A:それはあるかもしれません。山王病院の先生がおっしゃっていたのですが、静脈、リンパから異常に吸収してしまう可能性がかなりあります。
それに関しての治療は山王病院の先生はバランスを変えるという意味もあってBPが効くのではないかとおっしゃっています。 吸収の速さが早いとRIで見つかる可能性は大きい。
Q:
生理食塩水持続療法に関してはいかがでしょうか?
A: 詳細はWHY5
WHY5のまとめ
1.生理食塩水はすぐに吸収するので効果に疑問のため、S医師は行なわない。
2.皆一時的な効果に終わってしまう場合がほとんど
3.感染の危険性がある。
Q:
癒着はがしに関して
A: 詳細はWHY5
WHY5のまとめ
生食を大量に圧を加えて癒着をはがすという治療をする癒着をはがすということは意味がないと思いますので、それをやりません。
Q:
神経根途中で癒着をして、その先から漏れるということを聞きましたが、それに関してどうかんがえていらっしゃいますか?
A: 詳細はWHY5
私はそういうことが起こるとは思いません。
Q:
血液製剤を静脈注射という治療法に関してどう思われますか?
A:北海道の医師で血液製剤を静脈注射をして、成果があったということを論文発表された医師がいらっしゃいますが、どうしてそれが脳脊髄液減少症に効くか理論的にわかりませんし、保険外の治療になりますので、私は考えていません。
Q:
前回、何度もBPをしていると漏れている箇所がわからなくなるとおっしゃっていましたが、漏れに関してどのようにお考えでしょうか?
漏れた後が残り、わかりにくくなりますが、他の部分をチャックして漏れていなければ、漏れはないとして、髄液を増やすことを考えるべきです。
Q:)
そもそも正常な人は漏れというのはないのでしょうか?
A: 正常な人も漏れます。
したがって、100%漏れが無い状態を作ることはいけません。
なぜなら人間は衝撃を受けたとき、圧が脳を圧迫しないように圧を腰椎等から逃がすようにできています。
つまり安全弁としての役割があるのです。それが普段の状態でもだらだらと漏れてしまっているのが脳脊髄液減少症です。 その漏れを少なくする治療がBPです。
完全に固めてしまって弁が開かない状態を作ることはそれ自体危険です。8〜9割漏れが止まり、髄液の生産が増えればバランスがとれると思います。
Q:
現時点で薬等に関するお考えは?
A: 薬はやはり今のところわかりません。しかし、最近、漢方薬で髄液生産を増やすものがあるということをちらっと聞いたので、それを確認しょうと思っています。
今は西洋薬ではなく、漢方方面で探しています。例えば利尿剤は西洋薬はただ出すだけですが、漢方の場合は余分な水を出します。身体にとって不必要な水を出すわけですよね。逆のそういうものもあると思っているのですが。。
Q:
私は白血球が少なめです。自己免疫疾患ということも考えられませんでしょうか?
A: 確かに脳脊髄液減少症の人で白血球が2000〜3000台という人もいます。そういう人は薬を使っているせいかもしれませんし、もともとそういう体質かもしれませんし、なんとも言えません。
Q:
ステロイド薬の脳脊髄液減少症への効果は?
A:それの効果が書いてある文献もありますが、だからといってそれを使う医師はいないと思います。
余りにも副作用が大きすぎます。
Q:
脳脊髄液減少症患者で私をはじめ熱がでる人が多いです。私は時に40度近くまで上がるのですが、これはやはり脳脊髄液減少症からでしょうか?
A:脳脊髄液減少症患者で熱が出る方は多いです。しかし、自律神経の障害で出るのは普通38度程度です。
何故熱が出るかというと、血液中にある細胞が発熱物質サイトカインを急に噴出するから出ます。
普通はウイルスが入ったときに反応するのですが、自己免疫的にサイトカインが急に放出されることもあります。
脳の視床下部がほとんど壊れた場合は高熱が出る場合はあるが、普通、脳脊髄液減少症ではそこまで出ません。
熱が出たときに調べたら発熱物質が検出されるかもしれません。また、自己免疫疾患に関しても調べたほうがいいかもしれません。しかし、発熱と脳脊髄液減少症に関してまだわからない部分もありますので、次回までに調べされてください。
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Q:
カフェイン剤摂取による症状緩和に関してどう考えていらっしゃいますか?
A: 頭痛がある方に関して対処療法としてはある程度効果はあると思います。
Q:
・脳の下垂が目立っていない人でも脳脊髄液減少症と考えられますか?(脳脊髄液減少症の2タイプについて)
A: 1.脳が下垂が目立つタイプと静脈拡張
2.硬膜が厚くなるタイプの2種類の方がいらっしゃると最近は考えています。
もちろん両方の人もいらっしゃいます。
Q:
現時点の漏れに関するお考えは?
A: 実は今まで頚椎の漏れの見方に関して目が肥えていなくて、どれが正常か異常かがうまく判断できなかったですが、○○さんの昨年撮った頚椎のMRIを見ると、漏れています。
去年はそれがわかりませんでした。
頚椎が漏れている方は最近の判断で多いのではないかと思われます。
腰椎、胸椎でなかなかよくならなかったという人が頚椎EBPをして、よくなったという例も出てきています。
Q:
頚椎の漏れの特徴は?
A: 外傷の人は首の漏れは少ないのですが、外傷がはっきりしない人は実は首からの漏れだという人が最近
多く見つかっています。
首の漏れの方の多くは何故か首を曲げるとシャリシャリ感じる人が多いです。
Q:
頚椎EBPはどのようにやりますか?
A: カテーテルは5.6.7番目の頚椎に関しては使いません。カテーテルは静脈を傷つける恐れがあり、難しい。
手術室で透視下で見ながら、硬膜外であることを確認しながらやります。
Q:
頚椎BPの安静期間は腰椎等と同じように一週間から2週間でしょうか?
A: 頚椎の場合は長い期間の安静は必要ありません。
腰椎は重力の関係で立つと脊髄の圧がかかるので、せっかくBPをしても、また、開いてしまう可能性があるのですが、頚椎は寝ていても、起きていてもあまり圧が変わりません。
★1〜2日程度の安静で十分です。
Q:
・アミノ酸が髄液生産に役立つ聞いたのですが、本当でしょうか?
A: アミノ酸は筋力低下、筋肉痛には効果があると思いますが、髄液を増やすとは思われません。
Q:
血液が固まりにくい人に関して新たに始めた検査法とその対策について
詳細はWHY6
A: 血液検査で13因子という血液を固めるものの状態を調べ始めました。
13因子が低い人は3日ほど静脈注射でこれを入れ、うまく凝固できるようにします。
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Q:
・13因子を採用する人は、また血液製剤による感染のリスクはありますか?(2004年1月23日)
詳細はWHY6の追加へ
A: H病院の検査は3段階です。
それで70以下の人に行いはじめています。
学会のある発表で13因子で脳脊髄液減少症が治ったという報告から始めました。
感染リスクはあります。
Q:
頚椎の漏れに関して最近認識されたとのことですが、どのような漏れでしょうか?
A: 漏れ方にも色々あってMRI上、神経根にほとんどぶどう状に房というか、すずらんのようになっている方は明らかに漏れています。
最近、そこまではっきり漏れと確認できなくても、3つくらいの神経根にうすく、淡く、髄液のように漏れて見えるところを漏れであると認識しました。はじめのころは頚椎1,2番目は必ず誰でも漏れていると私は思います。
しかし、その下の3番目以降ですね。
Q:
・頚椎EBPも複数回数EBPをしないと塞がらないのでしょうか?
A: 頚椎の場合は回数は少なくても良いと考えています。複数回数やった人は少ないです。
一番多い人で3回やった人ですね。
その人はよくなりました。
Q:
・頚椎に関しても腰椎、頚椎と同じくEBPを複数回数やると漏れがわからなくなるのですか?
A: 腰椎、頚椎と同じくMRIで漏れの後が残ります。
Q:
・今回、私の場合、頚椎の3,4,5,6が漏れているとのことですが、どこにEBPをされるのでしょうか?
A: 5,6にします。5,6にしても頭を少し下げて10分くらいじっとしていると重力と圧の関係で上に上がって行きます。3,4あたりは静脈が多くそれを傷つける可能性があるのでしません。
2番目くらいまで上がっていくのではないかと思います。
Q:
・腰椎に関しは足に痺れがくるとかでどの程度の量を入れていただくかわかりますが、頚椎の場合はどのようでしょうか?
A: 頚椎は手がしびれたり、息苦しくなったらそれ以上量を入れません。
Q:
・腰椎EBPで癒着の痛みがでた方がいらっしゃいますが、頚椎は可能性がありますか?
A: 今までそういう方はいませんでした。
Q:
・頚椎EBPの後はどのように安静にすべきでしょうか? 首を曲げたりなどは
A: どのように曲げても大丈夫です。安静も1〜2日で3日目からは普通の生活に戻って大丈夫です。
Q:
・頚椎MRIをしたのが、8ヶ月前ですが、もう一度撮る必要がありますでしょうか?
A: 治療をしていない場合、それから大きな変化があるとは思えないので必要ないと思います。
今回治療して、3〜6ヶ月後に撮るのは意味があります。
Q:
・頚椎漏れの人は脳が下がるというより静脈拡張型の人が多いのでしょうか?
A: 今のところわかりません。静脈拡張型と脳下降型は両方持っている人より大部分がどちらかですね。
Q:
・脳脊髄液減少症の症状を抑える方法はあるのでしょうか?
詳細はWHY7へ
確実に症状を抑える方法があります。
点滴です。1000ccくらいの量を早いペースで入れると症状が必ず楽になります。
Q:
・私は腰椎、胸椎、頚椎と6回目ですが、漏れだらけなんのでしょうか?
A: はじめからあちこちが漏れていると考えるより、腰椎の漏れが止まった後、胸椎、頚椎の弱い部分が漏れ出したということも考えられます。
漏れは下から上に上がる傾向にありますね。
Q:
脳脊髄液減少症が早く良くなる人となかなか治らない人に関して現時点で何か差を感じますでしょうか?
A: 良くなっている人を見ているとストレス、食生活、水分補給に大いに関係しているんじゃないかと思います。自律神経はかなり影響していると思う。それだけにストレスがかからない思考も大事です。
Q:
頚椎漏れの治療後、どのくらい経ったら、効果が出てくるのでしょうか?
A: 首等に痛みが強い人はEBP直後からすごくよくなった人がいます。
痛みがない、だるいとかCFS的な人は目に見えてすぐに出てきません。効いたかどうかは2ヶ月くらい見ないとわかりません。
Q:
漏れがなくても脳脊髄液減少症になる人もいるのですか?
A: 外来で何人かいらっしゃいました。脱水だけで脳脊髄液減少症になります。
生活習慣でほとんど水分をとらない人には水分をとる指導をするだけでよくなった例がいくつかあります。
Q:
高濃度酸素療法というのはいかがでしょうか?
A: それが効くとはあまり考えられませんが、高気圧は症状改善に大いに役立つと思います。
詳しくはWHY8
Q:
脳脊髄液減少症治療後に非常につらい高髄液圧になる可能性は高いのでしょうか?
A: なった人の例は非常に少ないです。
高髄は今まで髄液が少ない人が短期間に増えると圧が増え、神経がそれに対応できないために起こります。
人間の身体はゆっくりとした変化は対応できるが、急激な変化は対応できないことからおこります。
Q:
脳脊髄液減少症は体質と関係しているとおっしゃっていましたが、治った後の再びなる可能性は?
A: 治って、スポーツを楽しんでいらっしゃる方もいますが、なりやすい体質であるかもしれないということは念頭に置いたほうがいいかもしれませんね。
Q:
この3ヶ月ほど今までにない症状が続いています。特に風邪等でないせきが続いているのですが、脳脊髄液減少症と関係あるのでしょうか?
A: 髄液が増えてくると今まであまり出なかった症状が強くでてくることはよくあります。
それは髄液がふえていく途中で神経が過敏になるためです。
せきに関しては、脳脊髄液減少症との関係がある可能性は高い。のどのせんもう運動は自律神経の支配を受けています。自律神経に大いに影響を与える脳脊髄液減少症の関係でそうなることもありえます。
また、患者さんによって、治っていく途中でそれまで弱い症状が強くでる人は多くいらっしゃいます。
それは時間とともにその症状がなくなります。プラスの意味での変化と考えてよいかと思います。
Q:
13因子に関して、欠乏症の人への血液治療は効果があったのでしょうか。
A: 2003年12月ごろからそれに関して検査を行い、13因子が少ない患者さんに血液製剤を使う試みを行っていますが、今のところはそれが効いたという結果はでていません。 これからされに検討してみるつもりです。
Q:
BPを何度しても効かない患者に対しての現段階での治療方針は?
A: 生活指導が重要だと思っています。いかに髄液を増やす環境を整えてあげるかですね。
例えば、髄液が増えず、なかなかよくならかかった患者さんがいらっしゃいました。
その方は食べてももどしてしまう、逆流性食道炎でした。 篠永医大の心療内科の先生にそれを治していただくように紹介状を書いて、その方は治療を受けたのですが、それにより、自律神経の状態がよくなり、全体の症状がよくなりました。 髄液生産を阻害している要素を取り除くことが大事です。
また、現在、精神科と連携を行い出しているのですが、認知行動療法的なもの(発想をプラス思考に転換)もその環境として必要だと思っています。
Q:
(HPへの質問で)以前重度の貧血と診断され、その2〜3年後に低随を発病しましたが、血液の質と低随との関連はないのでしょうか。
A:血液の質との関係はあると思います。
そのために、治療前に必ず血液検査を行っています。貧血の強い方は、貧血を治すことが必要です。
Q:
自己血からフィブリンを作って、それを手術時に使う方法をしている病院もあると聞きました。感染に関しても自己血フィブリン、または13因子ができるのであれば、それにこした事はないので、H病院で、その方法をしていただく事はできるのでしょうか。
A:H病院では現在特にそのような方法は行っていません。
Q:
脳脊髄液減少症で髄液が漏れるのは、神経根部から袖口より水が溢れるように漏れると考えられていますが、その時,神経根に障害(MRIに映らない)は起きないのでしょうか。
A:漏れている場所の神経根が刺激されて、痛みなどが起こると思います。
また、漏れる場所の一時的な炎症が起こることもあります。そのため、漏れている場所に強く痛みを訴える患者さんは多くいらっしゃいます。
Q:
『髄液鼻漏』『髄液耳漏』という用語を目にするのですが,脳脊髄液減少症液圧症候群とも関係があるんでしょうか?
A:関係あります。例えば、怪我で鼻から髄液が漏れてしまって、脳脊髄液減少症の症状が出た人がいます。
それはそれで外科的手術で治療します。いずれにしても、鼻や耳から髄液が漏れるというのは、怪我とか手術とかでないと自然に起こることではありません。
Q:
(HPへの質問された方で)受傷後およそ10年。RI検査で漏れあり、GD造影脳MRI検査は異常なしでした。初めてのBPを受けた翌日に点滴を受け、その途中から頭痛がひどくなり始めました。吐き気も出て、夕方に点滴が終わり、夜になってからもどしてしまいました。 そして、翌日以降は点滴打ち切りとなりました脳脊髄液減少症の症状を抑える方法として点滴が良いそうですが、どう考えたらいいのでしょうか?
A: 人によっては、現在行っているように急激に入れると体調を悪くされる場合があります。点滴の途中体調が悪くなった場合は、速度を落として入れると良いと思います。
しかし、成分の問題もあります。
成分が合わないということです。私が行う点滴はできるだけそういうことが起こらないような内容を選んでいます。ブドウ糖、生理食塩水ですね。
それ以外の色々な製剤がありますが、例えば良かれと思って、ビタミン剤が入ったものを入れた場合、それにより副作用が起こる場合があります。
Q:
脳脊髄液減少症患者でC型肝炎を患っている人がいます。肝炎でもB.Pを受けて大丈夫なのですか?
A: それは一応、大丈夫です。 しかし、肝臓が悪い人は考えてしまいます。そのために血液検査をしています。
Q:
朝起きた時に症状がひどくなっている人がいます。睡眠中の数時間,水分を補給できずに水分不足のためでしょうか?
A: それも十分ありえます。水分を早く摂取することが必要ですね。また、体調の悪いとき、点滴も内臓の処理能力関係なく、無理なく早く水分補給する方法でもあります。
Q:
HPでの質問された方で、首の辺りからシャリ シャリと感じる他に『チュチュ〜』と液体が流れるような音が聞こえる事があるとのことですが、これは脳脊髄液減少症と関係があるのでしょうか?
A: そういう人もいます。首から水が漏れているように聞こえる患者さんもいらっしゃいます。
Q:
首の後ろがふくらんでいるようだと話す方がいるんですが,首漏れで首がふくらむ事はあるんでしょうか?
A: そのような患者さんはあまりいらっしゃいませんが、十分ありえることだと思います。
Q:
MRIでは、現在進行中の髄液の漏れも過去の漏れも写ってしまうとのことですが,一度漏れた痕跡はMRIで写り続けるのでしょうか。
A:初めて何年も経っていないので、まだわかりません。
これから先数年で完全に消えるかもしれませんし、残るかもしれません。
Q:
海外での脳脊髄液減少症液圧症候群の治療や研究はどうなっているのでしょうか?
A: 海外においても多くの論文が出されています。しかし、私の知るところでは、薬等により脳脊髄液減少症治療の効果をあげているという例は今のところなく、EBPや手術にという現在の方法にとどまっているようです。
Q:
脳脊髄液減少症液圧症候群から高血圧になったりと血圧に影響することはあるのでしょうか?
A: あります。
脳脊髄液減少症のため、交感神経が過緊張になり、血圧が上がるということです。
Q:
脳脊髄液減少症液圧症候群の患者だと,こまめに水分補給をする事を心がけている方が多いと思いますが,その結果,眼圧が上がって緑内障など眼に悪い影響を与える,という事はあるのでしょうか?
A:普通の人の場合、まずそういったことは起こりません。よっぽど眼圧が高い人はそれはそれで気をつけなければいけません。緑内障でも眼圧が上がらない場合もあり、そういう場合は問題はありません。
逆に眼圧が高いからと言って、脳脊髄液減少症患者の方で利尿剤を使って、体調がすごく悪くなった人がいます。
そういう方は治療をどうするか問題になってきます。
Q:
(HPへの質問)鞭打ちの他覚症状についてです。
先生の本の中で他覚症状とは、皮膚の変色や局部の熱感、レントゲン検査や血液検査の結果など、客観的見て判る症状・・・・・。と書いてありました。
交通事故受傷後〈診断名、頚椎捻挫〉長い間微熱が続き、血液検査のたびに白血球が、12.000位を推移していました。
これは、他覚症状のある鞭打ちなのでしょうか。
A: 人によっては、免疫機能が落ちて、非常に感染しやすい環境にあり、絶えず咽頭炎等になる人がいます。それで白血球が多いとかリンパ線がはれたりするのです。
しかし、それは鞭打ちによるものというより、どこかに炎症があるから白血球が多いと考えられます。
直接的に鞭打ちだけで白血球が増えることはまずないと思います。
Q:
「びまん性脳損傷または、びまん性軸索損傷(DAI)」というものがあるそうですが、
現在の後遺症、難治性との関連はあるのでしょうか?仮に関連があった場合はどのような検査、対策があるのでしょうか?
A:関連はないと私は思っています。
確かに鞭打ちの後遺症としてそういう説はあります。それは脳に損傷を受けて、鞭打ちの後遺症が治らないということですが、私はそうは思いません。
鞭打ちくらいで脳にそんなに損傷を受けることは、メカニズム的に考えられません。
Q:
EBPで、硬膜を傷つけてしまうことがあった場合の対処は。
A: 硬膜を傷つけても安静にしていれば、自然とふさがります。
大事なことは、硬膜に血液を入れないことです。しかし、たとえ、硬膜の中に血液が混じっても後遺症はほとんどありません。
過って、硬膜を傷をつけてしまった場合は、EBPをして、塞がないといけません。
Q:
MRIで脳の状態がよくなった後、再び悪くなることはありますか?
A: それはないと思います。MRIということになると日々の髄液の変動での変化はありません。
もっとゆっくりした動きです。一度良くなってきた状態が特に事故や怪我等の原因なく悪くなることはありません。
Q:
頚椎の漏れの見方やMRI,RIなどによる診断の仕方が病院により随分差があるようで、自分のかかっている病院の治療は大丈夫だろうかとおもっていらっしゃる方もいます。
診断基準は統一されるのでしょうか?
A: 診断基準を統一することを急がないといけませんが、2004年9月の研究会では難しいです。
Q:
腰が痛くなったり、腰や首など色々な関節がゴキゴキなるように(指がポキポキなるような感じで)なりました。これって関係るでしょうか?
首がゴキゴキというより、動かすたびの音がする感じがするのは多くの患者さんが経験していることから関係していると思います。ただ、その他の部分に関してはわかりません。
腰痛を訴える人もいらっしゃいますが、それに関しても脳脊髄液減少症液圧症候群と関係があるのかもしれませんが、断定はできません。
Q:
びまん性脳損傷または、びまん性軸索損傷(DAI)などが脳脊髄液減少症と結びつき症状が改善しきらいないという事はあるのでしょうか?
A: びまん性脳損傷または、びまん性軸索損傷(DAI)は難治性の鞭打ち症状と書いてある本はあります。
しかし、私はそれはないと思います。
びまん性脳損傷は意識障害などが出て、それはかなり重症の頭部外傷がある場合と考えて良いと思います。はじめから意識障害が何日もある場合もあり、記憶障害、人格障害も出ます。
鞭打ち関連症とは別に考えたほうが良いかと思われます。
Q
脳脊髄液減少症患者は髄液が不足している=髄液の循環が十分でないケースが多いと思いますが、髄液の循環が改善されれば、症状が緩和される可能性はあるのでしょうか?
A: 脳脊髄液減少症液圧症候群は髄液の循環からの問題ではありません。量が少ないと確かに循環が遅い、または、逆にすごく早すぎる人がいますが、早い遅いは関係ないと思われます。
Q
脳脊髄液減少症で脳の硬膜が肥厚したケースで、髄液の漏れが止まって髄液の量が正常に近づくと、硬膜の肥厚も速やかに正常に戻るのでしょうか。髄液が増えても硬膜がそのままだと髄液の循環に支障が出ると思うのですが。
A: 硬膜が肥厚しても、それで髄液の流れが悪くなるほど肥厚するというわけではありません。
髄液の漏れが止まって髄液の量が正常に近づくと、硬膜の肥厚は治っていきます。
Q
髄液は何の力によって循環しているのでしょうか。例えば、新しい髄液が脈絡叢で作られ続けることによって強制的に循環したりしているのでしょうか?
A: 生産している圧の関係で循環が起こると思われます。
また、ある研究者によると動脈の圧がポンプ作用をしているとも言われています。
髄液の流れをMRIで見ると、一定の流れではなく、波動の流れです。
そういうことから、生産の圧とともに動脈の流れが関係していると思われます。
Q
ブドウ糖・糖分の摂取量と関係ありますでしょうか?
それはわかりません。
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